Case Study & Interview
開業を迷っていても相談でき、
予備知識なしでも信頼して任せられるパートナー
あいざわキッズクリニック会沢 治朗 院長
クリニックの特徴
当院は、鎌ケ谷市や周辺エリアの患者さんが気軽に立ち寄れるキッズクリニックを目指し、2015年に開業しました。
鎌ケ谷市は昨今では珍しく人口が増加し、子供の数も増えています。ただし、人口と相対的に見ると小児科クリニックの数は少ないため、この場所にクリニックを開くことで、子供と保護者の不安を軽減することにつながるのではないかと考えました。
そのような思いもあり、現在はクリニック内での診療にとどまらず、近隣の小学校2箇所と、保育園・幼稚園9箇所で校医、園医を務めています。また、所属する鎌ケ谷市医師会においても理事を務めさせていただき、地域医療への貢献に取り組んでいます。
開業の背景
開業前は勤務医として千葉県内の病院に務め、その頃から、ぼんやりとですが「いずれ開業」というイメージは持っていました。私が10歳の時に他界した父が生前は開業医だったため、医療やクリニック経営を通じて地域に貢献する姿が身近だったという点で、その影響が多少あると思います。
また、勤務医だったころに入院する子供たちや、彼らの保護者の方々と接し、「ここさえ注意しておけば入院しなくて済んだかもしれない」と、そう感じることが幾度となくありました。1次診療の役割を持つクリニックで注意喚起できれば、重症化を防げたかもしれない。いち早く病気を見つけ、重症化する前に治療したいという思いが、前述した気軽に立ち寄れるクリニックというポリシーにつながっていったのです。とはいえ、25年以上大学等の総合病院に勤め2次診療にも携わっていたことから、病院への残留と悩んでおりました。
メディットを知ったきっかけと支援内容
開業するか悩んでいましたがするなら50歳までに決めようと考えていました。既に開業していた千葉大小児科時代の同期の医師に相談したところ、メディットを紹介していただきました。
実は、同期の医師から話を聞くまで、開業支援というサービスがあることを知りませんでした。予備知識がなく、開業の勉強会やメーカーなどが開く説明会に参加したこともなかったため、開業に向けた具体的な流れも知らず、何から手を付けて良いかも解りませんでした。開業支援サービスについて、何をどの様に支援して戴けるのか、全て同期に教えてもらいました。
振り返ってみると、それが良かったのだと思います。
同期のことは信用していますし、同期が推薦するなら良い会社なのだろうと思いました。
自分で開業準備するとしたら、余計な時間が膨大にかかったでしょうし、開業できたかどうかわかりません。自分で支援サービスを探したとしても、良い会社と出会えなかった可能性もあります。
しかし、私の場合は、難なく開業し順調に経営している同期が身近にいました。これは大きな説得力であり、安心材料でした。そのため、他の会社と比較検討する必要がなく、不要な手間と時間をかけずに、メディットに安心して相談することができたのです。
そこから先は、メディットの担当者が細かく対応してくれたため、ほとんど迷うことなく開業まで進んでいきました。
まずは担当者とどんなクリニックを作りたいか話し合い、コンセプトを固めました。また、開業後の経営についてもイメージを持っていませんでしたので、打ち合わせを通じて、開業に至るまでの流れ、クリニック経営のポイントや収支などについても教えて戴きました。その際に、小児医療が手薄なエリアでの開業を考えていると伝えたところ、すぐに千葉県内の人口や医療機関に関するデータを用意して戴き、その情報を踏まえながら開業エリアを絞り込んでいきました。鎌ケ谷市の人口が増えていることを教えてもらったのもこの時です。
最終的には5箇所くらいの物件候補がありましたが、各物件の案内も引き受けてくれましたし、それぞれのエリアの特性や、物件の特徴、メリット、デメリットなどもわかりやすく説明してくれたのも印象的でした。
また、医療機器や電子カルテシステム、院内ネットワーク、内装業者ももちろんメディットを通じての紹介です。看護師と事務員の採用も手伝っていただきました。採用環境が良かったということもあるのでしょうが90名もの応募者を集めてくださいました。
物件選び
最終的に現在の物件に決めたのは、ドラッグストアに隣接していること、大通りに面しているため交通の便が良いこと、駐車場があることと駅から徒歩圏内であることが理由です。現在当院はドラッグストアのみならず内科とも隣接し、近隣にはレストラン等も多数あるため、別件で近くを訪れた人や車で通りかかかる人達にも周知されやすいと感じています。
またクリニック内のベビーカーでの移動や患者様の事を考え、テナントオーナー様とも相談し、約45坪の広さにしていただきました。平均的な小児科クリニックが30〜40坪と考えると、広さとしても十分と考えています。
独自の工夫
来院する患者さんへの工夫としては、まず順番制のネット予約を導入しました。ネット予約は待ち時間を短くする有効な手段ですし、近隣の保護者の方々は、世代的にネットを使い慣れています。クリニックの待合室は広くし、また感染症の患者さん用の隔離スペースも設けていますが、病院内での待ち時間は短い方が低リスクです。そのような点に配慮することも、気軽に立ち寄れる環境づくりに繋がると思っています。
内装、外装に関しては、坪数が多いという特徴を生かし、広めのキッズスペースをつくるとともに、クリニックの外側との仕切りはガラス張りにしました。外から見ると、クリニック内の個人の特定は難しいですが、明るく開放的な雰囲気と、子供たちがキッズスペースで遊んでいる様子は伝わります。病院嫌いの子供でも入りやすくすることも小児科として重要な取り組みの1つだと考えています。院内の装飾やレントゲン室の壁紙なども子供がリラックスできるように配慮しています。
開業準備を振り返って
現在は、1日70人くらいの患者さんが来院しています。
経営は初めての経験ですし、その都度、悩むこともあるのですが、その点においてもメディットは開業後のフォローが手厚く、現在でも定期的に担当者と面談する機会を設け、細かなことを相談しています。
開業は大変だという人もいます。
確かに、1人で全てやるのは大変ですし、不安であることでしょう。私の場合、おそらく1人ではできなかったと思います。
しかし、私は大変さをあまり感じず、開業に向かう作業が楽しく感じました。自分がイメージするクリニックが着々と出来上がっていく様子が楽しかったのです。
そう感じられたのも、細かな調整や準備を任せられたからだと思います。
相談というよりお任せに近い依頼でしたが、開業支援サービスを使ったことは正解でしたし、メディットと出会えて幸運だったと感じています。